最新 地学事典 「巨猿動物群」の解説
きょえんどうぶつぐん
巨猿動物群
Gigantopithecus fauna
Gigantopithecusを伴う更新世前期の中国南部に特徴的な哺乳類化石動物群。洞窟堆積物から発見されている。Gigantopithecusは絶滅した巨大な類人猿の属名で,中国語で「巨猿(ジューユアン)」と呼ばれることから,この名がある。広西チワン族自治区柳州市にある柳城巨猿洞の堆積物の動物群が代表的なもので,そこでは「巨猿」に,新第三紀型の絶滅属(長鼻目や偶蹄目などの古型の種類で,例えばSinomastodonやCervavitus)と,現生属の絶滅種(例えばジャイアントパンダの祖先種など)が伴う。中国南部では,この動物群の後は,現生種をかなり含む更新世中期の万県動物群になる。
執筆者:河村 愛
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

