堆積物(読み)タイセキブツ

岩石学辞典の解説

堆積物

水中の浮遊物が沈澱して落ち着いた物質[Boyle : 1684-1685].現在では広い意味で使用され,水,大気,氷,さらに化学的な沈澱物や残渣などから沈澱した物質のすべてを含めて用いられている[Pettijohn : 1975].ラテン語sedereは落ち着くの意味.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

堆積物
たいせきぶつ
sedimentdeposit

風化により生成された砕屑物(さいせつぶつ)や火山噴出物・生物遺骸(いがい)などが、水流・風・氷河などで運ばれて、海洋や陸域の地表面に堆積したもの。水中に溶け込んだ物質が化学的に沈殿したものも堆積物に含まれる。堆積物は堆積機構の相違により、外因的作用によるものと、内因的作用によるものに分けられる。
 外因的作用による堆積物は、地表で物理的に生成された砕屑物が機械的に運搬され、またはその生成場で堆積したものである。これには氷河によって形成されたティライトtillite(氷礫岩(ひょうれきがん))、残留風化生成物の土壌、水流や風で運ばれた礫岩・砂岩・シルト岩・粘土岩などがあり、火山噴出による凝灰岩もこれに含まれる。
 内因的作用によるものは非砕屑性であり、大きく分けて化学的沈殿岩と生物岩の二つがある。沈殿岩は水中に溶け込んでいた溶質が化学的に沈殿したもので、岩塩、石膏(せっこう)などの蒸発岩や一部の石灰岩、ドロストーン(苦灰岩)、チャートなどがある。生物岩は、水中に溶け込んでいた溶質がいったん生物体の殻(から)などに定着し、その遺骸が沈積したもので、その例としては放散虫チャート、珪藻岩(けいそうがん)、サンゴ石灰岩、石炭、石油など多くの種類がある。また、堆積物によっては内因的・外因的作用の複合したものも多くあり、石灰質砂岩・泥岩、珪(けい)質泥岩などはその例である。[村田明広]

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