年料(読み)ねんりょう

精選版 日本国語大辞典 「年料」の意味・読み・例文・類語

ねん‐りょう ‥レウ【年料】

〘名〙 諸役所で一年間に必要とする食糧物資
※続日本紀‐慶雲三年(706)閏正月戊午「自今以後、収於大蔵、而支度年、分充民部也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の年料の言及

【贄】より

…令制下では,品部として大膳職(のち内膳司)に属した雑供戸(贄戸ともいい,江人,鵜飼,網引など)や海部(あまべ)などが貢納するもの,諸国から国,郡,里(郷)単位を中心として貢納するものなど,多様な形態で貢納された。《延喜式》の内膳式では諸国貢進御贄(宮内式の諸国所進御贄にほぼ対応し,節料,旬料など御厨(みくりや)や畿内近国を中心とした貢納),年料(宮内式の諸国例貢御贄とほぼ対応する,大宰府を含む諸国からの貢納)として贄の細かい品目,数量,貢納期日などを指定している。しかし現実には,9世紀ごろから他の租税と同様に諸国からの貢納は停滞する傾向にあり,畿内を中心とする御厨からの貢納に依存する度合が強くなり,品部を解放された贄戸の系譜を引くもの以外の人々も含む贄人が採取貢納の中心となった。…

※「年料」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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