出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
食品の材料となる食べられるものすべてをさす。主として食の資源的な意味をもち、穀物などエネルギー源となるものを意味することが多い。食品や食料が、個々の分類された直接食べることのできるものをさすのに対し、食糧は広範囲に食品をとらえたものである。たとえば、家畜は食糧であるが、肉は食品である。
[河野友美]
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…一般的には〈有害物を含まず,栄養素を1種類以上含んでいる天然物あるいは人工的に加工したもので,食用に供されるもの〉と定義される。類似のことばに食糧,食料,食物あるいは食べ物などがあるが,食糧あるいは食料というと,生産面を重視し,食品あるいは食物は消費面を重視したときに用いられるのが通例である。また食物については,〈食品と嗜好(しこう)品とを適当に配合して,そのまま食べられるように加工,調理したもの〉と定義して,食品と区別して扱うこともあるが,これらのいずれの語も,相互に本質的な相違があるわけではない。…
…食べもの,すなわち食欲を満たし,生命を維持するために口から摂取するもの。食品,食糧,食料,食餌(しよくじ)などの類語があり,それらの概念の相違ははっきりしないが,それぞれ多少ニュアンスのちがう使い方がされている。食品の語は,食べものの語がかなり抽象的ないしは象徴的な意味をもつのに対して,明確に人間の摂食行為の対象となる素材の個々,あるいはその群や種類を表現する場合に使われる。…
…このようにすべての緑色植物は,人類生存の基盤を形成しているという点で,有用である。
【食糧としての植物】
[食用植物]
人類が農耕を開始する以前,人類は野生の植物を広く採集利用していたにちがいない。農耕を知らなかったアフリカのピグミーやマレーシアの山地民の利用可能な植物についての具体的で詳細な知識体系は,農耕開始以前における人類の食用植物に対する知識の蓄積が,いかに多かったかを知らせてくれるものである。…
※「食糧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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