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食糧 しょくりょうfood

翻訳|food

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

食糧
しょくりょう
food

食用に供される穀物,食肉などの総称。最も大量で重要なものは穀類で,栄養素としてみた場合,熱量素 (炭水化物,脂肪,蛋白質など) としても保全素 (蛋白質,無機質,ビタミンなど) としても8割近くを穀類に依存している。次に根菜類,砂糖,豆類,油脂用種子,果実であり,第3に食肉,家禽,酪農製品,魚類の順である。第2次世界大戦後,食糧不足が世界的に切実な問題となり,1946~47年に各国が各種の増産策を打出してその打開に努めた結果,55年には世界全体の食糧生産は戦前の水準を 20%上回るにいたった。しかしこれで食糧問題が解決したわけではなく,アフリカを中心とする開発途上地域では人口増加に比して生産が伸びず,食糧不足が依然深刻である反面,アメリカやその他若干の国々では穀物などの余剰食糧問題に当面するなど,地域的格差が激しく,この点の調整が中心論点となっていた。加えて 80年代に入り,人口の増加率が急激な伸びを示し (年間1億人増) ,これに対し食糧生産量の増加率は鈍化している。また,一部の先進国を除き食糧自給率は低下傾向にあり,今後は発展途上国を含め,食糧需要が増加していくことは必至であり,局地的な問題から全世界的視野での対策が急務とされる。

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デジタル大辞泉の解説

しょく‐りょう〔‐リヤウ〕【食糧】

食用とする物。食物。糧食。特に、米・麦などの主食物をさす。「三日分の食糧」「食糧援助」

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大辞林 第三版の解説

しょくりょう【食糧】

食べ物。特に、主食とする米や麦。糧食。 「 -難」 〔同音語の「食料」は食べ物のことを一般的にいうが、それに対して「食糧」は特に主食とする米や麦のことをいう〕

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

食糧
しょくりょう

食品の材料となる食べられるものすべてをさす。主として食の資源的な意味をもち、穀物などエネルギー源となるものを意味することが多い。食品や食料が、個々の分類された直接食べることのできるものをさすのに対し、食糧は広範囲に食品をとらえたものである。たとえば、家畜は食糧であるが、肉は食品である。[河野友美]

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世界大百科事典内の食糧の言及

【食品】より

…一般的には〈有害物を含まず,栄養素を1種類以上含んでいる天然物あるいは人工的に加工したもので,食用に供されるもの〉と定義される。類似のことばに食糧,食料,食物あるいは食べ物などがあるが,食糧あるいは食料というと,生産面を重視し,食品あるいは食物は消費面を重視したときに用いられるのが通例である。また食物については,〈食品と嗜好(しこう)品とを適当に配合して,そのまま食べられるように加工,調理したもの〉と定義して,食品と区別して扱うこともあるが,これらのいずれの語も,相互に本質的な相違があるわけではない。…

【食物】より

…食べもの,すなわち食欲を満たし,生命を維持するために口から摂取するもの。食品,食糧,食料,食餌(しよくじ)などの類語があり,それらの概念の相違ははっきりしないが,それぞれ多少ニュアンスのちがう使い方がされている。食品の語は,食べものの語がかなり抽象的ないしは象徴的な意味をもつのに対して,明確に人間の摂食行為の対象となる素材の個々,あるいはその群や種類を表現する場合に使われる。…

【有用植物】より

…このようにすべての緑色植物は,人類生存の基盤を形成しているという点で,有用である。
【食糧としての植物】

[食用植物]
 人類が農耕を開始する以前,人類は野生の植物を広く採集利用していたにちがいない。農耕を知らなかったアフリカのピグミーやマレーシアの山地民の利用可能な植物についての具体的で詳細な知識体系は,農耕開始以前における人類の食用植物に対する知識の蓄積が,いかに多かったかを知らせてくれるものである。…

※「食糧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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