精選版 日本国語大辞典 「幾き」の意味・読み・例文・類語
いく‐き【幾き】
- 〘 名詞 〙
- ① ( 「き」は布などの長さをいう助数詞 ) どれくらいの長さの布。
- [初出の実例]「もみぢ葉をさそひておろす山風にいく木の錦庭に敷くらん」(出典:永福門院百番自歌合(14C前))
- ② ( 「き」は馬などを数えるのにいう助数詞 ) 何頭(なんとう)。
- [初出の実例]「玉柏森の下なる繁みにはいくきの駒のあるるなるらん」(出典:高遠集(1011‐13頃))
幾きの補助注記
和歌ではしばしば「幾木」と掛けていう。