広隆寺弥勒菩薩半跏像(読み)こうりゅうじみろくぼさつはんかぞう

山川 日本史小辞典 改訂新版 「広隆寺弥勒菩薩半跏像」の解説

広隆寺 弥勒菩薩半跏像
こうりゅうじみろくぼさつはんかぞう

2体あり,1体はとくに著名で宝冠弥勒ともよばれ,新羅時代の造像。高さ84.2cm。もう1体は泣き弥勒・宝髻(ほうけい)弥勒ともよばれ,7世紀日本の造像。高さ66.3cm。887年(仁和3)の「広隆寺資財交替実録帳」に載る2体の金色弥勒菩薩像と思われる。ともに国宝

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の広隆寺弥勒菩薩半跏像の言及

【広隆寺】より

…京都市右京区にある寺。山号は蜂岡山。別に太秦寺(うずまさでら),蜂岡寺,川勝寺,秦公寺(はたのきみでら)ともいい,俗に太秦の太子堂と呼ばれる。真言宗別格本山。秦河勝(はたのかわかつ)が,603年(推古11)に聖徳太子から仏像をさずかり,その像を安置するため622年に創建したのが当寺で,京都では最古の寺院の一つである。創建当初の寺地は,いまの場所から北東数kmの地点とされ,現地には平安遷都時あるいはそれ以前に移った。…

※「広隆寺弥勒菩薩半跏像」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android