引結(読み)ひきむすぶ

精選版 日本国語大辞典「引結」の解説

ひき‐むす・ぶ【引結】

〘他バ五(四)〙
① ひっぱって結ぶ。引き寄せてくくる。ひきくくる。また、むすぶ。くくる。ひきゆわえる。
※万葉(8C後)二・一四一「磐代の浜松が枝を引結(ひきむすび)真幸くあらばまた還り見む」
② (「ひき」は接頭語) 庵を構える。
※拾遺愚草(1216‐33頃)上「ひきむすぶかりほの庵も秋暮れて嵐によわき松虫の声」
③ 口などをしっかりと閉じるのを強めていう。
※若い人(1933‐37)〈石坂洋次郎〉上「かう叱りつける間崎の顔を、江波は口をきつく引き結んでまじろぎもせず」

ひき‐ゆ・う ‥ゆふ【引結】

〘他ハ四〙 ひいてむすぶ。むすびつける。また、強くむすぶ。
大和(947‐957頃)一六九「帯を解きとりて、もたりける文にひきゆひて」

ひき‐むすび【引結】

〘名〙 女帯の結び方の一つ。文庫結びの変形で、引締め②の結びめを斜めにしたもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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