強市(読み)きようし

普及版 字通 「強市」の読み・字形・画数・意味

【強市】きようし

押し売り。

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の強市の言及

【押買】より

…交換取引で無理強いに不当な値段で買うこと,押売・押買と併称される場合も多い。古代律令法では強市といわれるものが,これに当たる。鎌倉幕府法では,1240年(仁治1),鎌倉中保々奉行の存知すべき条々の一つに,押買事が出ているのを最初として,42年,53年(建長5),54年,84年(弘安7)と数度にわたって取締りの対象となっている。…

【和市】より

…古代・中世において,当初は平和裡に売買を行い,相談で値段をとりきめることをいった。一方的に強引に値段をとりきめて売買を強制する強市(ごうし)に対立する言葉で,《類聚三代格》巻十九の延暦17年(798)10月19日付太政官符には〈物賤の時を候し,実に依て官に申せ〉とある。鎌倉期に入っても,《吾妻鏡》貞永元年(1232)12月29日条に〈次和市売買の間,姧謀の輩所々に横行す〉とあるように使用されている。…

※「強市」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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