岩石学辞典 「後退変成作用」の解説
後退変成作用
下降変成作用は累進変成作用に比べると格段に起こりにくい.この変成作用には水の影響なども考えられるが風化作用などは含めない.英語には類似の表現があり,後退変成作用(regressive metamorphism)[Tyrrell : 1926, Schwartz & Todd : 1941],ダイアフトレシス(diaphthoresis),降温期変成作用(retrogressive metamoprhism)[Turner : 1938, Schwartz & Todd : 1941],レトロ変成作用(retrometamorphism)[Grubenmann & Niggli : 1924]などすべて同じ後退変成作用である.