御用部屋日記(読み)ごようべやにつき

日本歴史地名大系 「御用部屋日記」の解説

御用部屋日記
ごようべやにつき

六九三冊

原本 出石町教育委員会

解説 但馬出石藩仙石氏の公用執務日記で、藩の中老年寄記載責任者。出石藩時代のものは文化一一年一月から明治二年一一月までの六六四冊で、以後同五年二月までの出石県・豊岡県出石局時代にも書継がれた。「出石町史」に抄録

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の御用部屋日記の言及

【江戸幕府日記】より

…江戸幕府の各セクションは,時代によって精粗はあるが,それぞれ業務上のことを備忘のため記録した。それらのなかで幕府政務の中枢である御用部屋の日記(《御用部屋日記》)と,本丸・西丸の奥右筆が記した日記(《右筆所日記》)がもっとも基本的なものである。それには将軍または世嗣の動静を中心に,諸行事・人事・法令などが巨細に記されている。…

【御用部屋】より

…初期は将軍御座間(ござのま)の近くにあったが,老中・若年寄の側近的性格が薄れた中期以降は,1684年(貞享1)大老堀田正俊の刺殺事件をきっかけに,将軍の日常生活空間である中奥(なかおく)から表に移された。大名家の江戸屋敷や藩庁でも,家老が執務する部屋を御用部屋といい,ここで処理された案件を右筆が記録したのが,いわゆる《御用部屋日記》である。【高木 昭作】。…

※「御用部屋日記」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android