復原性(読み)ふくげんせい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「復原性」の意味・わかりやすい解説

復原性
ふくげんせい

船を傾けたとき、もとのつり合いの状態に戻ろうとして作用する復原力大小、どのくらい傾けたら転覆するか、などの性質をいう。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の復原性の言及

【港湾荷役】より

…一般的にピッチング周期が長くなると波浪との同調現象が発生してピッチング角が大きくなり,船首部の損傷や貨物への悪影響が生ずるため,船内重量は縦強度とトリムへ悪影響のない範囲で中央部寄りの傾向とするのがよいとされている。これに対し船内重量の上下分布は横揺れ(ローリング)周期と復原性に大きな影響を与える。重量を下部に集中させ重心位置を下げた場合は,復原性は向上するがローリング周期は短くなり,激しい動揺加速度により貨物が移動し船体の傾斜や転覆事故などを発生させる原因となる。…

※「復原性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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