精選版 日本国語大辞典 「心の糸」の意味・読み・例文・類語
こころ【心】 の 糸(いと)
- ① 心が乱れることを糸にたとえていう語。
- [初出の実例]「かちまけの心のいとを見るほどにかくてやをののひもくたすらん」(出典:高遠集(1011‐13頃))
- 「打ちみだれむすぼほれたる棚ばたのこころの糸や今宵とくらむ」(出典:六帖詠草(1811)秋)
- ② 心が変わることを、糸あやつりにたとえていう語。
- [初出の実例]「世の中は心の緒(イト)のひきかげんのぞきめがねの地獄極楽」(出典:狂歌・狂歌活玉集(1740)上)