精選版 日本国語大辞典 「心許無」の意味・読み・例文・類語
こころ‐もとな・い【心許無】
〘形口〙 こころもとな・し 〘形ク〙
① 思うことをかなえることができないで心が落ち着かない。待ち遠しい。じれったい。気持があせって落ち着かない。
※竹取(9C末‐10C初)「此枝を折りてしかば、さらに心もとなくて」
※源氏(1001‐14頃)末摘花「八月廿余日、宵過ぐるまで待たるる月の心もとなきに」
② 確信がもてないで不安である。気がかりである。頼りにならない。
※落窪(10C後)三「すべて心もとなき事なく、しつくさんと思ひ給へり」
※曠野(1964)〈庄野潤三〉七「私は少し心もとない気がしたが」
③ はっきりそれときめかねるような状態である。はっきりしない。おぼつかない。ぼんやりしている。
こころもとな‐が・る
〘自ラ四〙
こころもとな‐げ
〘形動〙
こころもとな‐さ
〘名〙
うら‐もとな・し【心許無】
うらもとな‐げ
〘形動〙
うらもとな‐さ
〘名〙
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報