忌部黒麻呂(読み)いんべのくろまろ

朝日日本歴史人物事典 「忌部黒麻呂」の解説

忌部黒麻呂

生年生没年不詳
奈良時代の中級官僚。『万葉集』に短歌4首を遺す。天平宝字2(758)年8月正六位上から外従五位下に昇進。3年12月に忌部首から忌部連へ上位の姓を賜った。6年1月に図書寮次官。歌は「梅の花枝にか散ると見るまでに風に乱れて雪そ降りくる」のように技巧的である。

(岩本次郎)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「忌部黒麻呂」の解説

忌部黒麻呂 いんべの-くろまろ

?-? 奈良時代の官吏
天平宝字(てんぴょうほうじ)2年(758)外従五位下にすすみ,連(むらじ)の姓(かばね)をあたえられる。6年内史局助。「万葉集」に歌4首がおさめられている。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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