歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「忠臣金短冊」の解説
出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報
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…塩冶家も,一子竹王丸によって相続,再興される。 これらの作品を土台として,以後,数々の浪士劇が生み出されたが,中でも重要な位置を占めるのは,人形浄瑠璃では,1732年(享保17)10月豊竹座所演の,並木宗輔,小川丈助,安田蛙文作《忠臣金(こがねの)短冊》,歌舞伎では,47年(延享4)6月(7月とも)京都の中村粂太郎座で上演された《大矢数四十七本》である。前者は《無佐志鐙》や《碁盤太平記》に負うところ多く,小栗の刃傷,切腹から,大岸由良之助らの苦心,討入を描き,後者では,初世沢村宗十郎の大岸宮内が大当りをとり,ことに祇園町生酔いの場の好演は世評を沸かせた。…
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[豊竹座時代]
1726年にはじめて西沢一風,安田蛙文と《北条時頼記》を合作,9ヵ月続演の大当りをとり,以後,一風に代わる豊竹座の立作者となり,32年までに蛙文を脇作者として14編を著す。この時期は習作時代ながら,《義経千本桜》の先行作《清和源氏十五段》(1727),《蒲冠者藤戸合戦》(1730),《仮名手本忠臣蔵》の先行作《忠臣金(こがねの)短冊》(1732),当り作《摂津国(つのくに)長柄人柱》(1727),暗い宿命観を描く《南都十三鐘》(1728)などは注目すべき作品である。33年から35年までは,門人並木丈輔を脇作者として,単独作,添削などを含めて6編を著した。…
※「忠臣金短冊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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