急急如律令(読み)きゅうきゅうにょりつりょう

精選版 日本国語大辞典「急急如律令」の解説

きゅうきゅう‐にょりつりょう キフキフニョリツリャウ【急急如律令・如律令】

〘名〙 中国の漢代の公文書に、本文を書いた後に、「この主旨を心得て、急々に、律令のごとくに行なえ」というで書き添えた語。後に転じて、道家や陰陽家のまじないのことばとなり、また、悪魔はすみやかに立ち去れの意で祈祷僧がまじないのことばの末に用いた。その後、武芸伝授書の文末にも書かれて、「教えに違(たが)うなかれ」の意を表わした。
※年中行事秘抄(12C末)正月「江帥次第云、飲御若水之時有呪、万歳不変水、々如律令」
※史記抄(1477)一六「急々如律令とて律令は急なるもののいき本なり」
※青い月曜日(1965‐67)〈開高健〉一「改札口は通らず柵からぬけだした。急々如律令だ。心臓がどきどきする」 〔白居易‐祭龍文〕

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デジタル大辞泉「急急如律令」の解説

きゅうきゅう‐にょりつりょう〔キフキフニヨリツリヤウ〕【急急如律令】

中国漢代の公文書の末尾に、急々に律令のごとくに行え、の意で書き添えた語。のち、呪文(じゅもん)の終わりに添える悪魔ばらいの語として、道家・陰陽師(おんようじ)・祈祷僧(きとうそう)などが用いた。

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