情を売る(読み)なさけをうる

精選版 日本国語大辞典 「情を売る」の意味・読み・例文・類語

なさけ【情】 を 売(う)

  1. 色を売る。遊女が客の心に従って身をまかす。情をひさぐ。情を商う。
    1. [初出の実例]「引く手あまたの憂き節や、情うる里秋たけて」(出典:浄瑠璃・大磯虎稚物語(1694頃)三)
  2. 情を人にかける。自分利益などを考えて、人に情を施しておく。
    1. [初出の実例]「逢はせまつらんと思へど、公けの掟なれば是非なしと諦め給へ。私の情売るは安き間の事にてあれど」(出典:倫敦塔(1905)〈夏目漱石〉)

じょう【情】 を 売(う)

  1. なさけを売る。売色をする。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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