情事の終り

デジタル大辞泉プラス 「情事の終り」の解説

情事の終り

英国の作家グレアム・グリーンの長編小説(1951)。原題《The End of the Affair》。『愛の終り』の邦題もある。
②1954年製作のイギリス映画。①を原作とする。原題《The End of the Affair》。監督:エドワード・ドミトリク、出演デボラ・カー、バン・ジョンソン、ピーター・カッシングほか。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の情事の終りの言及

【グリーン】より

…この後《ここは戦場だ》(1934),《英国が私をつくった》(1935)のような本格的な小説や,もっとスリラー性の濃い,グリーン自身が〈娯楽物〉と名づける《スタンブール特急》(1932),《拳銃売ります》(1936),《密使》(1939),《恐怖省》(1943)などを次々と発表し,一種痛烈な文明批判を見せた。しかし彼が本格的にカトリック的主題と取り組み出したのは,すさまじい少年ギャングを描いた《ブライトン・ロック》(1938)からで,政治権力に対する信仰の超越性を示した《力と栄光》(1940),純粋な信仰のゆえにかえって破滅するカトリック信者の悲劇《事件の核心》(1948),情欲の苦悩の中から神の存在を発見する《情事の終り》(1951)などを次々と発表した。その後も旺盛な筆力を示し,50年代からは戯曲にも手を染めている。…

※「情事の終り」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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