普及版 字通 「愀」の読み・字形・画数・意味


12画

[字音] ショウ(セウ)・シュウ(シウ)
[字訓] うれえる・つつしむ

[字形] 形声
声符は秋(しゆう)。愁も秋声の字であるが、音は少し異なる。愀は状態詞、愁は名詞動詞に用いることが多い。

[訓義]
1. うれえる、うれえるさま。
2. かおいろをかえて、かなしむ。ものさびしい。
3. つつしむ。

[古辞書の訓]
〔字鏡〕愀 サワガシ・カハル・アツカフ 〔字鏡集〕愀 ツタナシ・カハル・サハガシ・サムシ・シヅカナリ・イカシ

[語系]
愀tsi(郭象注の音はtsy)、愁dzhiuは、字の要素は同じであるが、声義の慣用を異にする。懆ts(騷)suも、声義の近い語である。

[熟語]
愀悲愀惨愀如・愀然愀愴
[下接語]
誼愀・寥愀

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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