才蔵市(読み)さいぞういち

精選版 日本国語大辞典 「才蔵市」の意味・読み・例文・類語

さいぞう‐いちサイザウ‥【才蔵市】

  1. 〘 名詞 〙 江戸日本橋四日市に、三河万歳の才蔵希望者が集まり、それを万歳太夫がえらんで雇ったこと。また、その場所。《 季語・冬 》 〔俚言集覧(1797頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の才蔵市の言及

【奉公人市】より

…長井の市は養蚕期の人手を,滝部や田島の市は田植・刈入れ時の労力を漁村の女に求めたものであり,また金沢の市は奥能登漁村の女が冬の閑期に町方で出稼ぎするための市であった。なお大都市でも,天保(1830‐44)以降廃れた江戸日本橋の三河万歳の才蔵市のように,特殊なもので口入屋が介入するまでもない場合は市によった例もある。出替り【岩本 通弥】。…

※「才蔵市」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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