押捲(読み)おしまくる

精選版 日本国語大辞典 「押捲」の意味・読み・例文・類語

おし‐まく・る【押捲】

〘他ラ五(四)〙
① (「おし」は接頭語) 重ねてある物や巻物をどんどん取り出す。
※幸若・信太(室町末‐近世初)「家につたはる重宝を〈略〉一ものこさずおしまくって小山太郎にあづけらるる」
② 一方的に押す。ひたすら相手を圧倒する。
真理の春(1930)〈細田民樹〉森井コンツェルン「わが財界慧敏打算で押しまくる彼も」

おし‐まくり【押捲】

〘名〙 ござ裏打ちをしたもの。うすべり。〔尾張方言(1749)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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