拆字(読み)たくじ

普及版 字通 「拆字」の読み・字形・画数・意味

【拆字】たくじ

字形を分解して説く。〔余叢考、三十四、測字少時、一(ひとり)の拆字するを見れり。一人踉蹌として來り、其のを問ふ。手に隨ひて一字を拈得(ねんとく)す。曰く、一なるは生字の盡(末筆)、死字の初なり、汝の殆どたざらん。問ふ、汝のの生年云何(いかん)と。其の子曰く丁丑(ていちう)に生まれたり、牛に屬すと。曰く、然らば則ち爾(なんぢ)の死せざらん。牛に一畫を加ふるときは、則ち生字なりと。

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の拆字の言及

【姓名判断】より

…中国の陰陽五行説や易学の考えから生まれた。漢代の相字の法,すなわち文字を分解して書いた人の吉凶禍福を判断する〈破字〉または〈拆字〉の法が,日本に取り入れられたとされる。日本では,初めは文字の音声,字義の判断に使用され,陰陽道で盛んに行われ,平安時代には花押(かおう)を相する花押相法,鎌倉時代には字画を相する姓名字画相が流行した。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」