少時(読み)ショウジ

デジタル大辞泉 「少時」の意味・読み・例文・類語

しょう‐じ〔セウ‐〕【少時】

幼少ころ。幼時。
「予は―より予が従妹たる今の本多子爵夫人…を愛したり」〈芥川開化殺人
しばらくの間。暫時ざんじ。副詞的にも用いる。「少時も忘れることがない」
[類語](1少年期/(2しばら一寸一時いちじ一時いっとき一時ひとときひとしきり暫時短いしば束の間時の間瞬く間見る間に刹那咄嗟とっさ半時寸陰短時間一時的かりそめ短日月短時日一朝一朝一夕寸刻寸時寸秒片時かたとき瞬時瞬間一瞬数刻たまゆら須臾しゅゆ電光石火はかないあっと言う間間髪をれず

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精選版 日本国語大辞典 「少時」の意味・読み・例文・類語

しょう‐じセウ‥【少時・小時】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ほんのわずかな時間。暫時。
    1. [初出の実例]「少時。大臣喚舎人二声」(出典内裏式(833)五月五日観馬射式)
    2. 「収穫と云ふ大戦争の前の少時(セウジ)の平和だなと思ふ」(出典:羽鳥千尋(1912)〈森鴎外〉)
    3. [その他の文献]〔資治通鑑‐晉紀三二〕
  3. 幼少の時。幼時。また、若い時。
    1. [初出の実例]「予少時読元人五雲漫稿云者」(出典:蔗軒日録‐文明一八年(1486)四月八日)
    2. 「少時、晁補之と云ふ人の記行文を読んで」(出典:草枕(1906)〈夏目漱石〉一一)
    3. [その他の文献]〔史記‐管仲伝〕

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普及版 字通 「少時」の読み・字形・画数・意味

【少時】しようじ

しばらく。

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