(読み)する

精選版 日本国語大辞典 「掏」の意味・読み・例文・類語

す・る【掏】

〘他ラ五(四)〙 (「する(摩)」と同語源か)
① 奪い取る。また、捕える。つかまえる。
※石山寺本金光明最勝王経平安後期点(1050頃)一〇「三の鴿の鶵を得つるを、一は鷹の為に奪(スラ)れぬ、二は驚怖することを被れり」
他人所持品をひそかに盗みとる。こっそりとぬきとる。
※高橋阿伝夜刃譚(1879)〈仮名垣魯文〉五「この頃お伝さんがあたまに挿た銀簪(かんざし)はお官員(やくにん)の御細君(ごしんぞ)吉田橋で掏摸(スラ)れた品」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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