他人(読み)あだしびと

精選版 日本国語大辞典 「他人」の意味・読み・例文・類語

あだし‐びと【他人】

書紀(720)允恭一一年三月(図書寮本訓)「是の歌、他人(アタシヒト)に不可聆(なきかせそ)

あだ‐びと【他人】

〘名〙 別の人。たにん。ことひと。あだしびと。
有明の別(12C後)一「我さへに恨みやせましあだ人になびきそめぬるもとの契(ちぎり)を」

た‐じん【他人】

〘名〙 (「じん」は「人」の漢音) =たにん(他人)〔文明本節用集(室町中)〕

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デジタル大辞泉 「他人」の意味・読み・例文・類語

た‐にん【他人】

自分以外の人。ほかの人。「他人まかせの態度」「他人のことはわからない」
血のつながりのない人。親族でない人。「赤の他人」「遠くの親類より近く他人
その事柄関係のない人。第三者。「内部問題他人を巻き込む」「他人の出る幕ではない」
[類語](1ひと他者余人よじん人様ひとさま/(2)よそ様・よその人/(3第三者局外者

あだ‐びと【他人】

ほかの人。別の人。
「など―の手にやしなわるべき」〈樗牛わが袖の記

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普及版 字通 「他人」の読み・字形・画数・意味

【他人】たにん

他の人。〔詩、小雅巧言〕他人、心り 予(われ)之れを忖度(そんたく)す

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