掻入(読み)かきいれる

精選版 日本国語大辞典 「掻入」の意味・読み・例文・類語

かき‐い・れる【掻入】

〘他ラ下一〙 かきい・る 〘他ラ下二〙
① 指、爪のようなもので掻くようにして中に入れる。
② (「かき」は接頭語) 入れる。とりあえず入れる。むぞうさに入れる。力を加えて入れる。
紫式部日記(1010頃か)寛弘五年一一月一七日「火取に火をかきいれて」
篁物語(12C後か)「ふところにかきいれて」

かき・る【掻入】

〘他ラ下二〙 (「かきいる」の変化した語) 入れる。
※承徳本古謡集(1099)気比の神楽「〈末〉 味真女らを 袖に加支礼(カキレ)て いざ参らむ 気多へ参らむや おけ」

かき‐いれ【掻入】

〘名〙 和船の一本水押(いっぽんみおし)五尺の付留(つけとめ)。もぎの元にあたり、その幅は付出し幅の約八割程度。〔早船之規矩(1654)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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