援助量の国際目標(読み)えんじょりょうのこくさいもくひょう(その他表記)target of aid volume

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「援助量の国際目標」の意味・わかりやすい解説

援助量の国際目標
えんじょりょうのこくさいもくひょう
target of aid volume

先進国の供与すべき援助の量について,国連総会,UNCTAD総会などの場で設定された目標。第2次国連開発の 10年 (1970年代) では民間を含めた援助総量の GNP比を1%,うち ODAを 0.7%,第3次国連開発の 10年 (80年代) では ODAを GNP比 0.7%とすることとしている。日本は ODAの GNP比 0.7%目標は達成期限を付けずに受諾しているが,1%目標は留保している。英,独など5ヵ国も同様であり,アメリカは未受諾。また,1990年9月の第2回国連後発発展途上国 (LLDC) 会議の「90年代における LLDCの開発促進のための政策措置」では,援助国のカテゴリー別に LLDC向け援助量目標を定めている。

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