ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「新ルーブル圏」の意味・わかりやすい解説 新ルーブル圏しんルーブルけん 旧ソ連のロシア,アルメニア,ウズベキスタン,カザフスタンの4ヵ国が合意した新ルーブルを共通通貨とする経済圏構想。ロシアは旧ソ連を構成していた各国からのルーブル流入をコントロールできず,インフレ抑制などの手段を失っていた。このため,ロシア中央銀行は 1993年7月,旧ルーブル紙幣の流通停止措置をとった。新ルーブル圏で合意した4ヵ国は,財政,通貨,関税政策などでも共同歩調をとるとして,ロシアの新ルーブルを共通通貨とすることになった。4ヵ国のほか,ベラルーシ,タジキスタンも新ルーブル圏に参加の予定だが,ほかの旧ソ連諸国は新通貨を創設するか,新ルーブル圏に加入するかの選択を迫られている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by