方屋入り(読み)カタヤイリ

デジタル大辞泉 「方屋入り」の意味・読み・例文・類語

かたや‐いり【方屋入り】

相撲力士が、土俵に上ること。
横綱土俵入り古称

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の方屋入りの言及

【土俵】より

…このように土俵の出現と相撲場構築の変化とは,それまでほとんど円土俵内で相手を倒して決めていた勝負のほかに,円土俵の外へ押し出したり,寄り切ったりする決り手を生んだ。なお,土俵のない相撲場は,平安朝末ころから〈方屋〉〈片屋〉といい,いまも土俵入りのことを〈方屋入り〉ということもある。現在の公開土俵は,一辺を6.7mとした正方形の場所に土を盛ってつき固める。…

【土俵入り】より

…力士が化粧まわしをしめて土俵に上がり,顔見世披露をすること。横綱土俵入りと幕内,十両の3種あるが,それぞれ取組前に行われる儀式である。江戸時代中期のころから,相撲番付上位力士たちが東西に分かれて登場し,四股踏み(力足)と手拍子を打ち,天長地久を祈り,地の邪気をはらい清めて安全を願ったが,この幕内力士土俵入りを採用して,ひとり土俵入りを行うようになったのは1789年(寛政1)の谷風梶之助からである。当時は腰にまとうしめ縄を〈横綱〉といい,尊称であっても番付上の地位の名称ではなかったから,横綱土俵入りというようになったのは,明治時代初期のころからである。…

※「方屋入り」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」