…犯罪の捜査および裁判,刑の執行のため,人を捕らえ,あるいは連行するのに用いる縄。江戸時代には早縄(はやなわ)(長さ2ひろ半,犯罪者の逮捕に用いる),本縄(ほんなわ)(5ひろ,罪名が定まってから用いる)の別があり,江戸北町奉行所では白,南町奉行所では紺染というように役所によって色を異にし,またしばられる者の身分,性別によって,町人百姓には十文字縄,割菱(わりびし)縄,違菱(ちがいびし)縄,僧には返し縄,神職には注連(しめ)縄,笈摺(おいずり)縄,女性には乳掛縄,武士には二重菱縄などのしばり方があり,さらに死刑執行にあたって掛ける切縄,両手をゆるくしばる揚屋(あがりや)縄をはじめ,留まり縄,腰縄,片手縄など,状況によって特別のしばり方があった。このように複雑な技術技巧を,同心はつねに練習し,習熟につとめたといわれる。…
※「早縄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
生命維持活動に必須なエネルギーの獲得や,成長に必要な有機材料を合成するために生体内で起るすべての生化学反応の総称。複雑な分子を単純な分子へ分解してゆく過程でエネルギーを獲得する分解代謝または異化 (カ...