時の用には鼻を欠け(読み)ときのようにははなをかけ

精選版 日本国語大辞典 「時の用には鼻を欠け」の意味・読み・例文・類語

とき【時】 の 用(よう)には鼻(はな)を=欠(か)け[=そげ]

急を要するだいじな場合には、鼻を切り落とすような手段でもとった方がよい。危急の際には手段を選ばないで事を行なえ、ということ。時の用には鼻。
※咄本・百物語(1659)下「はや我家に火つきける。〈略〉是非なくはなをひっかきてにげけるとなり。これより時の用にははなさへかくと申伝し」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android