手段(読み)シュダン

デジタル大辞泉「手段」の解説

しゅ‐だん【手段】

ある事を実現させるためにとる方法。てだて。「手段を講じる」「目的のためには手段を選ばない」「強硬手段」「生産手段
[用法]手段・方法――「患者の生命を救うための手段(方法)を考える」「手に自分の意志を伝える有効な手段(方法)」など、目的を実現するためのやり方のでは相通じて用いられる。◇「生産の手段」というと、原料・道具・建物などをさし、それらを使って物を生産するやり方が「方法」となる。「強行手段に訴える」といえば、交渉を一方的に打ち切ったり、武力を用いたりすることで、これを「強硬方法に訴える」とは普通はいわない。◇手段は具体的な行為・方策をさし、「方法」は一つ一つの手段を総合して効果的に動かすやり方をさすといえる。◇類似の語「手だて」は、「もはやほかに手だてはない」のように、やり方の意で用いられる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ)「手段」の解説

手段
しゅだん

目的との相関概念で、目的に到達するための「手だて」「方法」をいう。そこで、手段それ自体が、それに到達する手段を必要とする目的ともなる。手段は実践上、目的を目ざす行為との関連で重視される。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典「手段」の解説

しゅ‐だん【手段】

〘名〙 目的を実現するための具体的な方法。てだて。しかた。
※太平記(14C後)二四「言は語録に似て、其の宗旨を説く時は、超仏越祖の手段(しゅダン)有りといへども、利に向て、他之権貴に媚ぶる時は、檀那に謟(へつら)ひ富人に下らずと云ふ事なし」
※読本・雨月物語(1776)夢応の鯉魚「君は賢弟と南面の所に碁を囲みておはす。掃守(かもり)傍に侍りて、桃の実の大なるを啗(く)ひつつ奕(えき)の手段(シュダン)を見る」 〔元好問‐三郷雑詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

ダブルスタンダード

〘名〙 (double standard) 仲間内と部外者、国内向けと外国向けなどのように、対象によって異なった価値判断の基準を使い分けること。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android