有事作戦統制権

共同通信ニュース用語解説 「有事作戦統制権」の解説

有事作戦統制権

韓国軍を指揮する作戦統制権は朝鮮戦争中の1950年7月に李承晩イ・スンマン大統領(当時)がマッカーサー国連軍司令官(同)に委譲し、78年から在韓米軍司令官が兼務する米韓連合軍司令官に引き継がれた。平時の統制権は94年に韓国側に返還された。2007年2月には当時の盧武鉉ノ・ムヒョン政権の求めで有事の統制権も12年4月に返還することで米韓が合意。しかし10年3月の韓国海軍哨戒艦沈没を受け米韓は返還時期を15年12月まで延期することを決定。その後、韓国保守派の反対の高まりと13年2月の北朝鮮の3回目核実験などを受け、朴槿恵パク・クネ政権が米国に再延期を働きかけてきた。(ソウル共同)

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