桂 光春(読み)カツラ ミツハル

20世紀日本人名事典 「桂 光春」の解説

桂 光春
カツラ ミツハル

明治〜昭和期の彫金家



生年
明治4年9月3日(1871年)

没年
昭和37(1962)年8月31日

出生地
東京・葛飾

本名
桂 米次郎

経歴
明治15年彫金家豊川光長に彫金を学び、27年明治天皇銀婚式に東京市から献上の御物を師の光長と共に制作した。28年東京彫工会展で受賞、30年に独立。内外の博覧会、展覧会、競技会などに出品、受賞した。43年英国王戴冠式の際、皇室献上の純銀製金象嵌大落盛器の鳳凰の図を制作した。大正3年日本美術協会、東京牌工会、日本金工協会の審査員、鑑査主任となった。13年政府の依頼でパリ万国博覧会に掛額元禄踊の図」「游鯉の図」を出品、昭和4年帝国美術院推薦となった。5年ベルギーのリエージュ万国産業博覧会に飾皿を出品、大賞牌を受けた。8年シカゴ万国博覧会に銀製の宝石箱を出品、受賞。11年オランダ女王の慶事に在日オランダ人一同献上の「朧銀花瓶渓山幽煙の図」を依頼されて制作した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android