桂小文枝(読み)カツラ コブンシ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「桂小文枝」の解説

桂 小文枝(2代目)
カツラ コブンシ


職業
落語家

本名
豊田 夘之松

別名
前名=桂 雀三郎(初代)

生年月日
明治12年

経歴
初代桂枝雀の門人で初代桂雀三郎と名乗る。桂派瓦解の時期、明治44年師の枝雀と袂を分かつ。2代目三遊亭円馬の尽力で、3代目桂文枝の前名である小文枝を襲いで2代目となる。大正1年三遊派に加入。初代桂春団治と悉く比較された。美声の持ち主で音曲がうまく、桂仁左衛門譲りの「三十石」を売り物とし、ほかにSPレコード化された「ひやかし」「大津絵」「度々逸」などを得意ネタとした。

没年月日
昭和6年 1月9日 (1931年)

家族
兄=桂 万光(3代目)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「桂小文枝」の解説

桂小文枝(3代) かつら-こぶんし

桂文枝(かつら-ぶんし)(5代)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の桂小文枝の言及

【落語】より

… 1985年現在の東京には,〈落語協会〉に,滑稽噺の名手5代柳家小さん,新作の3代三遊亭円歌(1929‐ ),繊細で粋な2代古今亭志ん朝(1938‐ ),滑稽噺の人気者8代橘家円蔵(1934‐ ),飄逸な個性の10代柳家小三治(1939‐ )らがおり,〈芸術協会〉に,明朗な新作の4代桂米丸(よねまる)(1925‐ ),飄々たる妙味の新作の3代春風亭柳昇(1920‐ ),滑稽噺の10代桂文治らがおり,ほかに5代三遊亭円楽(1933‐ )一門,5代立川談志(1936‐ )一門などがあるが,志ん生,文楽などを筆頭にした名人上手の消えた穴は大きい。 一方,同じく現在の上方は,6代笑福亭松鶴(しよかく),3代桂米朝(べいちよう),3代桂春団治,3代桂小文枝(こぶんし)(1939‐ )などのベテランにつづいて,桂三枝(1943‐ ),2代桂枝雀(しじやく)(1939‐ ),桂文珍(ぶんちん)(1949‐ )などの若手が全国的な人気を集め,落語向きの寄席がないという悪条件のなかで,上方落語復興に精進をつづけている。 現在では,寄席のほかに研究会形式の〈ホール落語〉会も盛んで,大学や高校の落語研究会も活発な活動をつづけているが,時代の動きが従来の落語の世界におさまらないほどに激変しつづけ,しかも大衆と直結しなければならない大衆芸能であるだけに,落語の行く道はけわしい。…

※「桂小文枝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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