森尻庄(読み)もりしりのしよう

日本歴史地名大系 「森尻庄」の解説

森尻庄
もりしりのしよう

そま川流域、森尻を中心に展開した京都広隆こうりゆう(現京都市右京区)領庄園。池原杣いけがはらそま庄の一部と考えられる。「広隆寺来由記」によると、鳥羽上皇が保安年中(一一二〇―二四)に「安居僧供及後戸夜灯料」として寄進したという。本来皇室系庄園とみられ、国役はすべて免除されていたが、広隆寺再建中の仁平元年(一一五一)には伊勢神宮役夫工料を国庁から課せられ、鳥羽院の祈願所を理由に免除を申請している(同年四月日「広隆寺所司解案」東寺百合文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android