榎津(読み)えなつ

精選版 日本国語大辞典 「榎津」の意味・読み・例文・類語

えなつ【榎津・朴津】

  1. 大阪市住吉区南部・堺市北部の古郷名。
    1. [初出の実例]「住吉(すみのえ)の得名津(えなつ)に立ちて見渡せば武庫(むこ)の泊(とまり)ゆ出づる船人」(出典万葉集(8C後)三・二八三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の榎津の言及

【筑後川】より

…初期の水運は流域農村と城下との間の小規模なものであったと思われる。水運が盛んになるのは1646年(正保3)に久留米藩が年貢米の大坂輸送のために,城下入口の瀬下(せのした),および河口の榎津(えのきづ)(現,大川市)に河岸を開いてからである。流域には関(幕府領),荒瀬,恵利,住吉(以上久留米領)などの河岸ができた。…

【新魚目[町]】より

…中央部は番嶽(443m)を主体とする山系が南北に走るため,山脈の尾根を海に浮かべたような険しい海岸線が多く,集落は海岸部のわずかな平地や緩傾斜地に散在する。中心集落は東南部,有川湾に面する榎津(えのきづ)で,中央部の立串(たてくし)とともに定期船が佐世保港へ通じる。耕地が狭く水田はわずかで,急傾斜地を石積みした段々畑が多いが,近年は荒廃がめだっている。…

※「榎津」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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