精選版 日本国語大辞典 「模造品」の意味・読み・例文・類語
もぞう‐ひんモザウ‥【模造品】
- 〘 名詞 〙 他のものに似せて作った品。
- [初出の実例]「日本政党が此四藩気質の鋳形内に鋳造せられたる模造品なる事は」(出典:薩長土肥(1889)〈小林雄七郎〉四藩気質)
…古墳時代の遺物のうち,滑石あるいは緑色凝灰岩などの,加工しやすい石材を用いて器物の形を模造し,祭祀の供物などにあてたものの総称。同時に土製品や鉄製品も使用しているので,それぞれ土製模造品,鉄製模造品とよんで区別する。石製模造品として作った器物の種類には,武器武具――刀子(とうす)・剣・鏃・弓・短甲・盾,服飾具――鏡・勾玉・小玉・櫛・下駄,農工具――斧・たがね・のみ・鉇(やりがんな)・鎌・鍬・鋤,酒造具――坩(つぼ)・甑(こしき)・盤(さら)・槽(ふね)・案・臼・杵,機織具――紡錘車・梭(ひ)・筬(おさ)・滕(ちきり)・腰掛けなどがある。…
※「模造品」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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