此時遅く彼時早く(読み)このときおそくかのときはやく

精選版 日本国語大辞典 「此時遅く彼時早く」の意味・読み・例文・類語

この【此】 時(とき)(おそ)く彼時(かのとき)(はや)

  1. ある事が行なわれようとするのとほとんど同時にもう一つの事が行なわれるさまを表わす。
    1. [初出の実例]「お新動転の余り、板間の隅にありし骨剥斧(ほねはぎをの)をとって男に遞与(わた)す。此時遅く彼時早く猿臂(ゑんぴ)を伸ばして領首引攫む彦右衛門」(出典:いさなとり(1891)〈幸田露伴八一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 実例 板間

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android