歴劫修行(読み)りゃっこうしゅぎょう

精選版 日本国語大辞典 「歴劫修行」の意味・読み・例文・類語

りゃっこう‐しゅぎょうリャクコフシュギャウ【歴劫修行】

  1. 〘 名詞 〙 仏語菩薩が成仏するまでの三阿僧祇劫修行。数えきれないほどの長い時間の修行をいう。〔維摩経義疏(613)〕

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世界大百科事典(旧版)内の歴劫修行の言及

【成仏】より

…かくしてスリランカ,ミャンマー,タイなどに伝わる南方の上座部仏教Tera‐vādaでは,涅槃(ねはん)(さとりの世界)を求めて解脱を目標とした。他方,大乗仏教Mahā‐yānaがインド,中国,日本に伝わる間,禅定や止観が重んじられるとともに,それらの修行の階程をふむことを歴劫修行(りやくこうしゆぎよう)と否定し,〈信〉によってただちに生死の悩みから涅槃に昇化する即身成仏(そくしんじようぶつ)の思想が生まれた。日本仏教は各宗を通じてこの思潮に立ち,文学作品などで死を成仏と表現するのは,仏教信奉者が死を迎えると仏の命(いのち)に帰ると考えて,死者を成仏したものと理解したためであるとされる。…

※「歴劫修行」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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