毛綱(読み)ケヅナ

デジタル大辞泉 「毛綱」の意味・読み・例文・類語

け‐づな【毛綱】

毛髪をより合わせて作った綱。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「毛綱」の意味・読み・例文・類語

け‐づな【毛綱】

〘名〙 毛髪をよってつくった綱。女性の毛髪で編んだ綱。〔和英語林集成再版)(1872)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の毛綱の言及

【ひも(紐)】より

…紐を信仰と結びつけて用いる例はいくつもあり,神道では拝殿前の垂(たれ)紐を引いて神鈴を鳴らすことにより,また山車(だし)の綱を引っ張ることによって,神の声をきき,神の加護をうけることができるとしており,これは神と人を結ぶ役目を果たすものである。諏訪大社の御柱曳綱(おんばしらひきづな)をはじめ東大寺の開眼縷(かいげんる)(筆に結びつけた紐を各僧侶が握る行事)や延暦寺,東本願寺の毛綱(けづな)なども同じ思想にもとづく紐である。仏教の世界では人間をこの世(俗界)から仏の世界(浄界)に救い上げるためには浄界から降ろされた綱につかまれといい,《栄華物語》によれば,藤原道長は臨終の折に,阿弥陀如来の手を通した五色の糸を握っている。…

※「毛綱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」