水素脆化(読み)スイソゼイカ

デジタル大辞泉 「水素脆化」の意味・読み・例文・類語

すいそ‐ぜいか〔‐ゼイクワ〕【水素×脆化】

鋼材などが水素を吸収することで強度が低下する現象。水素割れ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の水素脆化の言及

【応力腐食割れ】より

…このような場合には温度の不均一化を抑え,すきまなどをつくらない防食設計全般の考慮も必要となる。
[水素脆化]
 体心立方(BCC)構造をもつ鋼は,鋳造,塑性加工,酸洗い,めっき,腐食などの過程で容易に水素を吸収する。水素脆化(水素脆性)hydrogen embrittlement(HE)は,水素の吸蔵によって鋼の機械的性質に変化がおこり,引張応力の存在下でもろくなる現象を指す。…

【銅合金】より

…タフピッチ銅は電線をはじめ導電用として最も多く使われるものである。しかし,水素を含む高温で水素脆化(ぜいか)と呼ばれる脆性を示し,用途が制限される。無酸素銅は,純度のよい電気銅を不活性ガスあるいは真空中で溶解鋳造して製造される。…

※「水素脆化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android