泡を噛む(読み)あわをかむ

精選版 日本国語大辞典 「泡を噛む」の意味・読み・例文・類語

あわ【泡】 を=噛(か)む[=噛(か)み出(い)だす]

  1. 口から小さな玉になったつばを出す。苦しんだり、くやしがったりするさまにいう。
    1. [初出の実例]「唯女の口より漚(アワ)を噛齧(カミ)出して死にき〈真福寺本訓釈 漚 阿和、噛 カミ〉」(出典日本霊異記(810‐824)下)
    2. 「さてそれからは独り演劇(しばゐ)、泡を噛(カム)だり、拳を握ったり」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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