波雲の(読み)ナミクモノ

デジタル大辞泉 「波雲の」の意味・読み・例文・類語

なみくも‐の【波雲の】

[枕]波形の雲の美しい意から、「うつくし」にかかる。
「―愛し妻と語らはず」〈・三二七六〉

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精選版 日本国語大辞典 「波雲の」の意味・読み・例文・類語

なみくも‐の【波雲の】

  1. 波のような形をした雲の愛らしい感じから、「うつくし(愛)」にかかる。
    1. [初出の実例]「百(もも)足らず 山田の道を 浪雲乃(なみくもノ)(うつく)し妻と 語らはず 別れし来れば」(出典万葉集(8C後)一三・三二七六)

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