津村又喜(読み)ツムラ マタキ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「津村又喜」の解説

津村 又喜
ツムラ マタキ


職業
能楽囃子方(大鼓葛野流)

生年月日
?

出生地
三重県

経歴
津の藩主藤堂家のお抱え役者だったが、明治の復興期の東京能界で活躍。堅実な芸風と伝えられ、石井一斎・清水然知とともに大鼓三名人と讃えられた。門下川崎九淵がいる。

没年月日
明治33年 9月27日 (1900年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

世界大百科事典(旧版)内の津村又喜の言及

【葛野流】より

…江戸時代は主として観世流の座付(所属)であった。明治期に入り9世九郎兵衛定睦の後宗家は絶えたが,津村又喜が大鼓三名人の一人として活躍し,その弟子川崎利吉(後の川崎九淵)も,名人として幸流小鼓方の幸祥光(よしみつ)と共に長く囃子界をリードした。現在はその弟子の瀬尾乃武(のりたけ)(1899‐1997)が宗家を預かっている。…

※「津村又喜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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