石井一斎(読み)イシイ イッサイ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「石井一斎」の解説

石井 一斎
イシイ イッサイ


職業
能楽囃子方

肩書
大鼓石井流11世

別名
幼名=石井 仁蔵,石井 孫兵衛景行

生年月日
文政10年

出生地
京都

経歴
石井仁兵衛の子。京都住みの加賀藩お抱えの役者で九条家の家臣金剛流の立方に習熟し、小鼓をよくし四拍子に精通していた。明治初年野村三次郎没後の金剛謹之助補導。11年頃上京して東京芸能界で活躍。道具の目利きで才幹にたけ社交家でもあった。嫡子庄十郎が26年に没し、家元は一時金剛謹之助が預かっていたが、のち弟子の谷口喜三郎が宗家代理となった。

没年月日
明治32年 1月21日 (1899年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

世界大百科事典(旧版)内の石井一斎の言及

【石井流】より

…江戸時代は,京都在住のまま代々加賀藩と尾張藩に仕えた。10世石井一斎は明治時代,高安流の清水然知,葛野(かどの)流の津村又喜とともに大鼓の三名人と称されたが,一斎の没後宗家は絶え,現在では門人谷口正喜(まさよし)が宗家代理を務めている。【高桑 いづみ】。…

※「石井一斎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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