浅草植木町(読み)あさくさうえきちよう

日本歴史地名大系 「浅草植木町」の解説

浅草植木町
あさくさうえきちよう

[現在地名]台東区蔵前くらまえ三丁目

浅草三好あさくさみよし町の西、浅草御蔵前あさくさおくらまえ(日光道中)沿いの御用地が起立された。起立の時期は確定できないが、文久元年(一八六一)改正の尾張屋版切絵図にはみえず、明治二年(一八六九)区番組制が制定された際東京四一番組に町名がみえることから(東京府日誌)、この間であろう。文政町方書上によれば浅草三好町地続きの御用地で四七〇坪。もと御厩別当木村善兵衛屋敷であったが、享保九年(一七二四)に類焼後火除地となって浅草三好町へ預けられた。延享元年(一七四四)藍草請負人へ渡され、その後再び浅草三好町預、天明二年(一七八二)には下谷金杉したやかなすぎ町の長十郎持とされ、次いで寛政六年(一七九四)には京橋北紺屋きようばしきたこんや(現中央区)の柳屋武右衛門の楮植付場となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android