浜郷(読み)くずはまごう

日本歴史地名大系 「浜郷」の解説

浜郷
くずはまごう

中世の埼西きさい郡域にあった郷で、現騎西きさい町から加須かぞ市にかけてのにつ川自然堤防を中心に所在したと思われる。藤原秀郷流大河戸行方の四男行平が当郷に入り本貫地としたという。応永四年(一三九七)七月二〇日の鎌倉公方足利氏満寄進状(黄梅院文書)に「武蔵国崎西郡葛浜郷」とみえ、相模国小坪こつぼ(現神奈川県逗子市)残り半分の替えとして郷内の久下五郎右衛門尉跡大河辺女子方などの地を鎌倉円覚寺黄梅おうばい院に寄進した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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