浪坂郷(読み)なみさかごう

日本歴史地名大系 「浪坂郷」の解説

浪坂郷
なみさかごう

和名抄」高山寺本に「奈无左賀」、刊本に「奈無佐加」と訓ずる。「大和志」は「已廃存平井村」として現宇陀郡菟田野うたの町大字平井ひらい比定。同所に小字ナメン坂がある。「続日本紀」和銅六年(七一三)七月六日条に「大倭国宇太郡波坂郷人大初位上村君東人得銅鐸於長岡野地」の記事がみえ、延長六年(九二八)の安倍弟町子家地売券案・安倍乙町子家地売券(内閣文庫文書)に「浪坂郷」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android