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刊本 カンポン

デジタル大辞泉の解説

かん‐ぽん【刊本】

印刷して刊行された本。
近世の木活字本・銅活字本・製版本などの版本のこと。

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百科事典マイペディアの解説

刊本【かんぽん】

版本

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大辞林 第三版の解説

かんぽん【刊本】

印刷された本。印本。 → 写本版本
特に、近世の木活字本・銅活字本・整版本(版本はんぽん)などのこと。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

刊本
かんぽん

筆で書いた写本に対し、広く近代以前に印刷行された書物をいう。版本、刻本(こくほん)、印本(いんぽん)、摺本(すりほん)などともいう。印刷の方法により整版本と活字本に分けられる。整版本は、1枚の版木に絵や文字を彫って印刷した書物、活字本は、1字ずつ彫った木製活字、または鋳造した金属活字を組んで印刷した書物をいう。整版本と活字本のそれぞれの特色とするところは、整版本の場合、版木は何十年、何百年と保存ができ、のちのちまで印刷が可能であるが、1版に1種しか印刷できない。活字本の場合は、印刷部数については整版より劣るが、活字を何度も組み替えて多種類の書物の印刷が可能であるということであろう。
 わが国はもちろん、中国や朝鮮においても古くから整版本と活字本ともに行われてきた。しかし、中国における印刷の主流は整版本であり、わが国においても1593年(文禄2)から約50年間の古活字版時代を除いては整版本であった。なお、わが国の活字本は主として木活字による印刷であったが、徳川家康が駿河(するが)で出版させた『大蔵(だいぞう)一覧集』などは銅活字によるものとして有名である。活字本が盛んに行われたのは朝鮮で、李朝(りちょう)時代には活字の種類も鉄・木・陶・銅など甚だ多様であった。西洋においても中国の影響を受けて15世紀前半に整版による印刷が行われた。現存最古のものとしては1418年印刷の『聖母子像』、ついで1423年の『聖クリストフ』が有名である。しかし、15世紀中葉にグーテンベルクの活字印刷術が発明されてからは、活字本が印刷の主流となった。
 刊本の起源については諸説があって定まらないが、文献のうえでは唐の時代、677年(儀鳳2)前後、すなわち7世紀後半までさかのぼることができる。刊行年代の明らかな世界最古の現存印刷物としては、764年(天平宝字8)から770年(神護景雲4)の間に印刷されたわが国の『百万塔陀羅尼(ひゃくまんとうだらに)』が知られているが、近年、韓国慶州の仏国寺釈迦(しゃか)塔から発見された『無垢浄光(むくじょうこう)大陀羅尼経』は、751年(新羅景徳10)以前の刊行との説がある。しかし、これについてはなお今後の研究課題とすべきであろう。[金子和正]
『「中国における印刷術の起源について」(『神田喜一郎全集 第2巻』所収・1983・同朋舎出版)』

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図書館情報学用語辞典の解説

刊本

印刷技術を用いて作成された本.写本に対する表現.鉛製さらには,木製,陶製,銅製活字を使った活版印刷による刊本は活字本といい,木版印刷による刊本は版本と呼ぶ.西洋ではprinted bookというと一般には鉛活字で印刷した本を意味し,木活字にはwooden type,木版にはxylographを用いる.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典について 情報

世界大百科事典内の刊本の言及

【印刷工】より

…戦後は,1946年に全日本印刷出版労働組合が組織されたが,内外の諸情勢に対応できずに分裂を重ね,現在は,全国印刷出版産業労働組合総連合会(略称,全印総連),全東京印刷出版労働組合連合会(略称,東京印労)がある。【矢作 勝美】
[中国]
 中国で活字本とか,抄本つまり写本とかでなく,板に彫った〈版木(はんぎ)〉を用いて印刷した書物のことを刊本,版本,刻本,雕本などと呼び,またそのように彫る行為を版刻,雕版などという。そして版刻の職人を刻工と呼んだ。…

※「刊本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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